注:ここでいうルーペとは一般的なルーペのことです。メガビューのように目にレンズを近づけてみるタイプや望遠鏡や顕微鏡、天体望遠鏡、フレネルレンズなどは含んでおりません。
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ルーペを選ぶ際のチェックポイント | |
倍率が高ければ高いほど良く見えるのですか? | |
レンズの大きさ | |
倍率が高くてレンズが大きいものはなぜないのですか? | |
ピントの合わせ方 | |
ルーペは眼鏡と同じようにピントを合わせる必要がないのですか? ピントがうまく合わないのですが? 物がぼやけて見えるのですが? |
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メガネの有無とピントの合う距離 | |
メガネの有無によって見やすさは違いますか? ピントの合う距離を長くすることは出来ますか? |
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キズ防止コーティングについて | |
アクリルレンズはキズがつきやすくありませんか? アクリルレンズとガラスレンズはどこが違うのですか? |
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非球面レンズについて | |
非球面レンズとはなんですか? | |
マルチコートレンズについて | |
マルチコート[多層膜コーティング]レンズとはどういう物ですか? | |
フレネルレンズについて | |
フレネルレンズとはどういう物ですか? | |
エッシェンバッハについて | |
エッシェンバッハとは? | |
PXMについて | |
PXMとはどういう物ですか? |
Q | 倍率が高ければ高いほど良く見えるのですか? | ||||
A | なるべく倍率が低いほうが見やすいです。読書や手作業に使う場合、倍率が低いほうが見やすいです。高倍率のルーペはごく小さいものを見るときにお使いください。 ルーペを選ぶ際に大事なのは (1)レンズの大きさ (2)ピントの合う距離 の2つです。これによって使い勝手が大きく変わります。 (1)レンズの大きさ 倍率が高くなるほどレンズの大きさは小さくなります。(理由)高倍率のルーペではレンズが小さくなり、見たいもののごく一部しか見えません。たとえば新聞を読むときに7倍(直径35mm)のルーペを使いますと1行あたり6〜7文字程度しか入りません。このように倍率が高いと大きく拡大されますが、一度に見える範囲は狭くなります。本や新聞、地図などを見るときには一度に見える範囲が広い、大き目のレンズがおすすめです。(2)ピントの合う距離 倍率が高くなるほどピントの合う距離は短くなります。ルーペはレンズと見る物との距離を調節しないとピントが合わず、くっきり見えません (ピントの合わせ方はこちら)。手作業用に使う場合、ピントの合う距離が短いとその間に手や工具、筆などを入れることができなくなってしまいます。図を参考にして作業できる程度の倍率を選んでください。
(1)、(2)から倍率が低いほうがレンズサイズが大きく、ピントの合う距離が長いため、読書や手作業に使う場合、倍率が低いほうが見やすい事が分かります。 高倍率のルーペはごく小さいものを見るときにお使いください。 |
Q | 倍率が高くてレンズが大きいものはなぜないのですか? |
A | 製造が非常に困難なためです。 倍率を高くするにはレンズを厚くする必要があります。レンズの直径が小さいうちはいいのですが、直径が大きくなると厚さも非常に厚くなってしまいます。厚くて直径の大きいレンズを作るのは製造上非常に難しいです。仮に作れたとしましても非常に重くなってしまい、値段も高くなりますので実用性がありません。このような理由により、高倍率にするにはレンズの大きさを小さくする必要があります。 |
Q | ルーペは眼鏡と同じようにピントを合わせる必要がないのですか? ピントがうまく合わないのですが? 物がぼやけて見えるのですが? |
A | ルーペはレンズと見る物との間隔を調節するとピントが合ってよく見えます。 手で持ってみるルーペの場合、次の2つが重要です。
(1)見たい物とレンズとの距離
(2)レンズと目との間の距離 |
Q | メガネの有無によって見やすさは違いますか? ピントの合う距離を長くすることは出来ますか? |
A | メガネの有無や種類によってピントの合う距離が違ってきます。 近視用のメガネは凹レンズなので、メガネをかけたままの方が焦点距離が長くなります。老眼や遠視用のメガネは凸レンズなので、メガネを外した方が焦点距離が長くなります。一般的にピントの合う距離が長い方が見やすいため、近視のメガネはかけたままで、老眼や遠視のメガネは外した方が見やすい場合が多いです。しかし、これはだいぶ個人差がありますので両方試して見やすい方を選んでください。強い乱視が入っている方はメガネを掛けないと見づらいかもしれません。 |
Q | アクリルレンズはキズがつきやすくありませんか? アクリルレンズとガラスレンズはどこが違うのですか? |
A | キズ防止コーティングがしてあるアクリルレンズはキズがつきにくいです。 ガラスレンズの場合はもともとキズがつきにくいのでキズ防止コーティングは必要ありません。アクリルレンズの方がずっと軽いため手持ちルーペではアクリルレンズの方が主流です。透明度も高いです。 |
Q | 非球面レンズとはなんですか? |
A | レンズの端までゆがまずに見えるレンズです。 普通の球面でできたレンズは端のほうが多少ゆがんで見える場合があります。球面のレンズに補正をすることによってゆがみをとったものを非球面レンズと呼びます。つまり非球面とは真っ平らなわけではなく、完全な球面ではないという意味です。非球面レンズは表と裏がありますので、表から見るようにしてください。 |
Q | マルチコート[多層膜コーティング]レンズとはどういう物ですか? |
A | 光の反射を抑えた目にやさしく見やすいレンズです。 レンズに照明の光が映り込んで、見にくくて困った経験はありませんか。レンズの表面にはいろんな波長の光が反射し、レンズの透過率を低下させます。しかもレンズを通過する光は、レンズの表と裏で2度も表面反射をします。この反射を抑えるため、波長ごとに対応した反射防止膜をレンズの両面に何層も重ねたのがマルチコート[多層膜コーティング]です。反射や映り込みを抑えることで光の透過率が上がり、とても見やすいレンズになります。マルチコートの真空蒸着は高コストのため、ルーペ用レンズにはほとんど使われておりません。 |
Q | フレネルレンズとはどういう物ですか? | ||
A | 薄くて軽くて大きくできる段つきレンズです。 凸レンズで大きなものを作ると非常に厚くて重く、しかも高価なものになるという欠点があります。そこで考え出されたのがフレネルレンズです。このレンズは下図の凸レンズから斜線部分を取り除いた段つきレンズで、もとの凸レンズと同じ機能を持つ薄くて軽いレンズです。
凸レンズよりも像が暗く、傷がつき易いのですが、そのかわり1.8倍でしたら30cmx25cmという特大サイズのものまで作ることが出来ます。 この段つきレンズは1822年にフランスの物理学者フレネル氏が灯台用のレンズとして使用してからそのよさが認められフレネルレンズと呼ばれるようになりました。 ハイクリアーフレネルレンズとは? フレネルレンズの中でも職人が一枚一枚時間をかけて熱プレス法で作った高品質のものをハイクリアーフレネルレンズと呼びます。 |
Q | エッシェンバッハとは? |
A | ドイツ屈指の光学機器メーカーです。 ルーペを主力とするエッシェンバッハ光学は1913年の設立で、ドイツ屈指の光学機器メーカーとして知られています。 |
Q | PXMとはどういう物ですか? |
A | エッシェンバッハが独自に開発したレンズ材質です。 PXMとはエッシェンバッハが独自に開発したポリメチール系の透明度の高い樹脂で出来たレンズのことを言います。 |